冒頭感想

カウボーイビバップ再誕「LAZARUS ラザロ」第1話 感想

冒頭感想

最初から最高に面白い

最初から面白すぎ、土下座してでも続きがみたい。
グッと引き込まれる完璧な第1話だった。

ジャズとアクションの融合はカウボーイビバップを彷彿とさせる。
目まぐるしいパルクールアクションは作画も素晴らしく目が離せない。

ストーリーの導入も丁寧に作られている。
世界観や物語の目的、主人公の魅力を全面に押し出していて1話で視聴者の心を掴みにくる。
新旧入り乱れた世界観、イカしたキャラクター、真相が気になるストーリー、ヌルヌル動くハイクオリティな作画、全てが特級品。

あらすじ

西暦2052年。世界はかつてない平和な時代を迎え、脳神経学博士スキナーの開発した鎮痛剤”ハプナ”が大きく貢献していた。副作用がない”奇跡の薬”として世界中に広まり、人類を苦痛から解放したハプナ。

制作

監督:渡辺信一郎(『カウボーイビバップ』)
キャラクターデザイン:林明美(『BANANA FISH』)
アクション監修:チャド・スタエルスキ(『ジョン・ウィック』)
制作:MAPPA(『呪術廻戦』『チェンソーマン』)
企画プロデュース:SOLA ENTERTAINMENT(『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』)

頭痛にハプナ

物語の中核にあるのは天才脳神学博士が開発した”ハプナ”という鎮痛剤。
副作用がなくあらゆる苦しみを消し去ることができる奇跡の薬と言われた。
世界中で使用者が増え続け人類は苦痛から解放されたかと思えた。

しかしハプナという薬には隠された仕掛けがあった。
失踪していたハプナ開発者のスキナー博士がある姿を現す。
ハプナは使用してから3年で変質し使用者を死に至らしめると説明。
これは人類への罰だと狂信者めいたことを言い出す。

最初の死者が出るまで残り30日。
それまでに博士をみつけて特効薬をゲットするのがとりあえずの目的のようだ。
もし大麻が世界中で流行したらみたいな少し現実味も感じる話だね。

終身刑主人公

主人公は受刑者アクセル。
懲役888年で収監されている。
数字にも意味がありそう。

そこへハーシュという女性が訪れる。
スキナー博士を見つけるために主人公をスカウトしにきたようだ。
わざわざ犯罪者である主人公をスカウトしにきた理由はすぐにわかる。

目の前で突如脱獄を敢行するアクセル。
神作画のスタイリッシュパルクールアクションが始まる。
脱獄シーンの作画が凄い。
言葉じゃなく行動で自分の実力を説明してくれる粋な主人公だ。

アクセルは話し方は軽い感じだが自由を愛する信念もありそう。
脱獄しなくてもスカウトに応じれば刑務所を出れるのにわざわざ目の前で脱獄を披露する自由奔放な印象。
宮野真守さんの演技もあってか爽やかな印象も受ける。
脱獄後に追い詰められるシーンがある。
ビルの屋上で逃げ場がない状況でもネガティブになることはなく、
軽口を叩きながらどこまでも自由を貫こうとする。

近未来都市

世界観は少し未来の都市。
バビロニア・シティという大層な名前がついている都市が始まりの舞台。
俯瞰で都市を見下ろすシーンは圧巻だ。
みていてワクワクするような近未来都市が広がっている。

技術力は現代よりも少し進んでいる印象。
刑務所や駅にロボットが配置されていたり、空中ディスプレイが一般的に使われていたり、車の形状が未来的だったり現代よりも技術が発展している印象。

しかし同時に古いなじみのある景色もみられる。
落書きの多い路地裏、錆びた看板、建設途中の鉄骨がむき出しになったビルなど。
1話時点で登場する拳銃もデザインはわずかに異なるが現代兵器と同水準のように見える。
今後もっとすごい武器もでてくるかもしれない。

新しいものと古いものが入り混じった独特の世界観が広がっている。
カウボーイビバップに雰囲気が似ているというか一緒だコレ。

ラザロ

ラザロというのは主人公をスカウトしにきた部隊の名称のようだ。
ラザロ(lazarus)で調べると『ヨハネによる福音書』に語られるイエスによって死から甦る『ラザロの復活』の逸話によって著名な人物であると記されている。
蘇生や復活に関連する学術用語にも用いられることがあるらしい。

本作品では主人公をスカウトしにきた部隊の名称としてその名が付けられているようだ。
メンバーの生い立ちに関連するのか、それとも部隊の目的に関連するのか、いずれにせよ何の意味もなく付けた名称ではなさそうだ。

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